有機野菜と無農薬野菜
食品の安全性を考えることは重要なことです。
直接的な健康だけではなく、将来に渡る問題だからです。
野菜にもその生産方法からいくつかの種類があります。
有機野菜、減農薬野菜、無農薬野菜です。
これらの言葉は何となくわかるのですが、正確な知識を持っておかなければなりません。
有機野菜は無農薬野菜ではありません。
つまり、ある種類の農薬を使用しても有機野菜として通用するのです。
有機野菜で使用できる農薬は31種類がJASで認定されています。
作物を生産する時に、害虫が付かないようにしなければならないのですが、完全に無農薬とすることよりも、少量の農薬を利用することを選ぶ生産者もいます。
したがって、有機野菜を宅配業者から購入する時にはどのような生産を行っているのかを知らなければならないのです。
分類が有機野菜だから安全なのだと短絡的に考えてはいけません。
それから、減農薬野菜、無農薬野菜はその言葉通りですが、生産した前年までの土壌ではどのような農薬が使用されていたのかは規定されていません。
したがって、土壌に含まれている成分はわからないのです。
このような視点で野菜を考えていくと、1年だけの生産体制を見ることには意味がないことがわかります。
有機野菜に取り組んで何年なのか、無農薬野菜を生産してどれくらいなのかが重要なのです。
宅配業者と契約している農家は毎年続けて有機野菜に取り組んでいる人がほとんどです。
生産者の顔が見える取り組みが消費者の信頼を得ることができるのです。